裏アメリカン・アイドル

優勝したとはいえ未だ謎に包まれた存在の The Clark Brothers
活動歴も一切無ければ、他のバンドのような気の利いたウェブサイトも無い。
取りあえず立ち上げたMySpaceには申し訳程度に1曲置いてあるだけだった。

とはいえポッと出の筈もなく、兄弟6人によるThe Clark Family Experienceというバンドが
その前身。同名のアルバムも1枚出している(まだ買えます)


詳しい事は知らないが、この曲("Meanwhile Back At The Ranch")の小ヒットの後
所属レーベル側と裁判沙汰になり、最終的に勝訴はしたものの
そのままの名前・形態で活動するのは不可能になったらしい。

やむなく兄弟は別々の道へ。音楽以外の道へ進んだ者もいたようだ。
(おいそれと他の兄弟を呼べない理由もここにある)

それから数年後、音楽活動を続けるアシュリーはとある有名女性歌手のツアー・メンバーに
選ばれる。その関係でとあるテレビ番組に出演することに...


...って アメリカン・アイドルかよ!

ハイ、そうです。これはシーズン6でトップ12を決めるときのリザルトショー。
"Wasted" を歌うキャリー・アンダーウッドの隣でフィドルを弾いていたイケメン君こそ
The Clark Brothersのヴォーカリストとして(NGABで)一曲入魂のパフォーマンスを見せた
アシュリー・クラークその人なのであります。驚いた?

その後彼はIdol Gives Backでのキャリーのアフリカ遠征にも同行(ちゃんと映ってる)、
5月のグランド・フィナーレにまで付き合っていた。

アメリカン・アイドルに深く関わるようになった彼がバンド版コンテストの話を聞きつけ
"ようし、オレも!"という気になったであろうことは想像に難くないが、
残念ながら彼にはバンドも無ければ時間の余裕も無い。

やむなく息のあった兄弟3人のみでの挑戦...
それがThe Clark Brothers誕生の真実のようだ。

アメリカン・アイドル・シーズン7の終わる5月までに彼らのアルバムが出るようなら
どこかでゲスト出演の可能性も十分ありそう。

もしそうなれば1年前はキャリーの添え物として出演していたアシュリーにとっては
奇跡的な凱旋出演となる。是非ともそんなドラマが見たい!

アメリカン・アイドルの裏で着々と進行するもう一つのアメリカン・ドリーム...
このページを読んでくれた人は楽しみにしていて下さい。

超遅咲きの花を咲かすか 〜 Sixwire

準優勝の Sixwire はどうみても皆40歳は越えてそうなオッサン5人による
カントリー・ロック・バンド。勿論この年でアマチュアということはなく、それどころか
メジャーで1枚アルバムを出している完全なプロ。(現在は契約無し)

そのアルバムがあまりヒットしなかった理由を探れば音楽的に中途半端な立ち位置か。
ギター3本の構成はイーグルス(全盛期)と同じだが、彼らよりはカントリー寄り。
その為カントリーとしては音が厚過ぎるし、ロック好きからすればやはりカントリー臭い。
もう少しロック寄りにシフトした方がサウンド・バランスは良さそうだ。

またオッサン5人では見た目もパッとしない...いやしなかった。
というのも、テレビに出してじっくりと眺めてみればヴォーカルのアンディ氏は実に男前。
セックス・シンボルとしての魅力を兼ね備えている。これまで控えめにしていたようだが、
彼は腹を括ってアメリカの熟女の期待に応えるべきだろう。

音の方もコンテストを続けるに従って(お題のほとんどがロックなのもあるが)
ギターを存分にフィーチャーできるようになり、こちらのイメージした音に近づいて
爽快感が増した。録音中だという次のアルバムではその辺りを生かして欲しいもの。
今度はブレークしても不思議無い。

ここでは彼らの自己紹介ビデオを(全パフォーマンスは公式HPへ)


上位グループは個性派揃い

引き続き残りのバンドも。各バンドのパフォーマンスは公式HPでどうぞ。

7位はアメリカならではのブルーグラス・バンド Cliff Wagner & The Old #7
普段聞く機会の無いジャンルだが、聞いてみるとバンジョーの響きが心地良かったりする。
言葉が分かれば更に楽しめるハズ。脇役としての存在感はあった。

6位は60年代後期のブリット・ポップを目指すバンド Très Bien!
バンドとしては発展途上の印象ながら、根っから明るい彼らのキャラは親しみやすさ十分。
モッズ族を気取るよりも、お茶の間の人気者を目指した方が良い。

5位は見るからに80年代の香り漂うバンド Dot Dot Dot
ギターとベースが女性という変わり種。それがバンドに独特のポップ感を与えている。
開始当初オーバーアクトを戒められたが、アドバイスを素直に取り入れ一週毎に良化。
音楽性共々ファンを掴みやすいタイプのバンドなので、この後も注目。

4位はアッと驚く12〜3歳のガキンチョによるヘビメタ・バンド Light Of Doom
何よりもちゃんと演奏として成立している事自体スゴイ。
年齢を考えたら褒めるしかないが、現時点での実力は他のバンドよりも当然劣る。
投票ではやはり強かった。高視聴率番組だったら勝たれていたかも...

3位はホーン・セクション7人を含むビッグ・バンド Denver & The Mile High Orchestra
CDを何枚か出しているプロのバンドなので演奏レベルは当然高い。
しかし(個人的には)最大の特徴であるホーン・セクションのメンツは多すぎると思う。
孤軍奮闘になるDenver氏のヴォーカルを圧倒してしまう事もしばしばで、
何よりアレンジの融通性を奪ってしまう。
いつでも"マァマァ"というのがピッタリのパフォーマンスで、この順位は少々意外。

3位に敬意を表し、ビデオは彼らのコンサートでの ”One Time Show"


ここでトリビアを一つ。DMHOのDenver氏にはベルモント大学に一緒に通った友人がいて
何とそれはあの Melinda Doolittle
AIで彼は彼女に、NGABでは彼女は彼(ら)に電話しまくっていたそうです。
この順位はそのお陰じゃないだろうね?

下位グループでも捨てたモンじゃないですよ

アメリカン・アイドル・シーズン7の日本放送までまだ2週間もあるので
The Next Great American Bandの他のバンドについても一言ずつ。
本選での全パフォーマンスは公式HPでどうぞ。

11位に二組。まずは The Likes Of You
中心人物のGeoff Byrdはソロでホール&オーツのオープニング・アクトを務めた事もある。
シンガー・ソングライターとしての実力は十分だが、彼のでっち上げバンドくさいのがネック。
 
11位にもう一組。The Hatch はマルーン5のようなポップ・バンドの触れ込みだったが、
本選で演奏したオリジナル曲にその片鱗は窺えなかった。

9位にも二組。まずは The Muggs
クラシカルなハード・ロックを最小編成のスリーピースで演奏するバンドだが
ベースの人は病気で右手が使えなくなり、キーボードでベースラインを弾いている。
しかしその穴を差し引いて余りあるのがギターのDanny Methricの驚異的テクニック。
今大会No.1ミュージシャンと言っていいだろう。
曲も素晴らしいのだが自らが兼任するヴォーカルがいただけない。
Dickoに"シンガーを入れろ"とストレートに言われてしまった。

同じく9位にガールズ・ロック・バンド Rocket
こちらもヴォーカルの拙さが原因で敗退となった。(こちらには"もっと鍛錬しろ"と)
しかし彼女達のオリジナル曲は結構完成度が高い。そのまま売り物になるほどだ。
現在一線で活躍するガールズ・バンドは皆無。まったく思い浮かばない。
ならば彼女達に投資するレコード会社があってもよさそうだが...

番狂わせで8位で終わってしまったのが黒一点Franklin Bridge
演奏力はトップクラスで、ノリを自在にコントロールできる点は他のバンドには望めない。
欠点は自己主張が強く暴走しがちの演奏とそれを指摘された時の話を聞く態度。
生きるも死ぬも視聴者任せなのにねえ... (AIや大統領選挙を見てないのか?)
早すぎる敗退はまさに"バンド版ジェニファー・ハドソン"

残りは次回。ここではFranklin Bridgeの演奏を(予選での"Incredible")

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